実大5 層制振構造建物の震動台実験 |
(独)防災科学技術研究所では、「実大5 層制振構造建物実験」と称し、E-ディ
フェンス震動台を用いて、制振ダンパーを有する鉄骨造建物の大地震下での
性能を検証する震動台実験を計画しています。
試験体は、実大鉄骨造建物に制振ダンパーとして鋼材・粘性・オイル・粘弾性の
順に加振実験ごとに設置します。
本公開実験の対象は鋼材ダンパーです。また、コンクリート床スラブ・鉄骨階段・
ALC 外壁・カーテンウォール外壁・間仕切り壁・ガラス窓等も設け、できるだけ
実状に近い建物となるように計画されています。
大きさは右図に示すように、長辺方向2 スパン12m、短辺方向2スパン10m、建物
高さ約16.8m であり、試験体総重量は約580t となっています。 |
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試験体は、いずれのダンパーにおいても1995 年兵庫県南部地震においてJR 鷹
取駅構内で記録された強震記録(JR鷹取波)の入力に対し、層間変形角が1/100
以下となり、かつ柱・梁が弾性限以下となるように設計されています。
実験ではこのJR 鷹取波が入力されます。
試験体には約1300ch(E-ディフェンスでの実験としては過去最多)のセンサーを
試験体に取り付け、地震時の様々な挙動を計測します。 |
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